笑いとはなにか、および共同体についての思考

◯「笑いとはなにか」という命題を立てる。

・笑いがもたらす出来事の偶然性

・空(くう)の状態→軽さとの関係

・非合理性

◯笑いがもたらす出来事の偶然性

共同体のキーワードとして、「みんなが死なない」ということを考える。

みんなが死なない共同体とは、3人ならばその3人がその3人としていることを殺していない状態。3人がいるということの出来事と偶然性によって成り立っている状態である。

思い出す状態もその偶然性を持つ。例えば、花を「見た」時に、何かを思い出すこと。「みんなが死なない状態」とはこの思い出すことの偶然の状態なのではないか。

現代口語演劇は、劇中のリアルを強度するところから、劇構造によってその虚構というリアルを高めるところまでやってきたと思う。劇をするという一つの出来事における偶然性を「笑い」はもたらすのではないか。

◯空について

笑いは空をもたらす。それは軽みとも言える。出来事の緻密な積み重なりおよび反復が軽みをもたらす。

1996年生まれ。高知県出身。 大学入学とともに演劇活動を開始。明治大学文芸メディア専攻在学中。現在、無隣館三期演出部に所属。2017年カンパニーメンバーを持たない形で、演劇団体ムニを立ち上げ、主宰。出演作に、高山明演出『ワーグナープロジェクト』。ムニでは劇作演出を行う。